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絵画沼に足をとられる

レオナルド・ダ・ヴィンチ作『洗礼者ヨハネ』です。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ『洗礼者ヨハネ』(1513~1517年)

名画『モナ・リザ』と並んで、ダ・ヴィンチ最高傑作とも称される作品ですが、慈母のような微笑みの『モナ・リザ』に対して、なんて蠱惑的な美青年なんでしょう。

 

モチーフとなった「洗礼者聖ヨハネ」というと、ワイルドの戯曲『サロメ』に代表されるような高潔の求道者という印象が強くありましたから、この「ヨハネ」には衝撃を受けました。

なぜこのような「ヨハネ」像になったのかについては、当時流行していた「両性具有思想(ネオ・プラトニズム)」の影響だとか、性別のない天使に近い存在だという表現だとか、同性愛疑惑の絶えなかったダ・ヴィンチの趣味が全開だとか、諸説あるようです。

 

具体的なモデルとしては、ダ・ヴィンチの愛弟子だった「サライ」ことジャン・ジャコモ・カプロッティだとも、若き日のダ・ヴィンチ本人だともいわれています。

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ダ・ヴィンチの弟子によるサライ肖像画

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10代のダ・ヴィンチがモデルという説もある、ヴェロッキオによるダヴィデ像

ダ・ヴィンチの弟子が描いたサライの肖像などをみると、たしかにそっくりなのですけども・・・『ヨハネ』の制作された時期には、サライがすでに40歳を超えていたり、そのころのダ・ヴィンチは、若くて美しい秘書の「メルツィ」を寵愛していたという記録もあることから、個人的には、一概にサライがモデルというのには少し疑問が残ると思っています。

 

たしかなことは、この絵画が「洗礼者ヨハネ」を描いたものだということくらいで、解釈についてはほとんどが推測・憶測にすぎないのですけれども、いくつかの説の重なる部分に目を凝らしてみると、ぼんやりとした輪郭が透けてくるような気がしています。